QC検定®2級の試験範囲と出題形式|独学の進め方
QC検定®(品質管理検定®)2級は、一般財団法人日本規格協会(JSA)が実施する検定です。ここでは公式に公開されている範囲・形式・合格基準だけを並べ、そこから逆算した独学の順番をまとめます。
試験範囲
範囲は「品質管理検定レベル表(Ver.20150130.2)」で定められています。2級のレベル表には「2級の場合、2級に加えて3級と4級の範囲を含んだものが2級の試験範囲とお考えください」と明記されています。つまり2級だけを切り取って学ぶ設計にはなっていません。
範囲は「品質管理の手法」と「品質管理の実践」の二つに分かれます。
手法側は、データの取り方とまとめ方(サンプリングの種類と性質)、新QC七つ道具、統計的方法の基礎(正規分布・二項分布・ポアソン分布・統計量の分布、期待値と分散、大数の法則と中心極限定理)、計量値データに基づく検定と推定(母分散、母平均、二つの母分散の比、二つの母平均の差、データに対応がある場合)、計数値データに基づく検定と推定(母不適合品率、母不適合数、分割表による検定)、管理図(X−s管理図、X管理図、p管理図・np管理図、u管理図・c管理図)、抜取検査(計数規準型・計量規準型)、実験計画法(一元配置・二元配置)、相関分析、単回帰分析、信頼性工学までが並びます。
実践側は、QC的ものの見方・考え方、品質の概念、管理の方法、品質保証(新製品開発/プロセス保証)、品質経営の要素(方針管理、機能別管理、日常管理、標準化、小集団活動、人材育成、診断・監査、品質マネジメントシステム)、倫理・社会的責任、品質管理周辺の実践活動という構成です。
3級・4級のレベル表に載っている項目、たとえばQC七つ道具や工程能力指数、データの種類といった基本も、そのまま2級の範囲に入ります。
出題形式
2級は筆記試験です。解答用紙はマークシートで、試験時間は10:30〜12:00のマークシート90分と案内されています。問題数は公式ページに記載がないため、ここでは書きません。
合格基準は、出題を手法分野・実践分野に分類したうえで「各分野の得点が概ね50%以上であること。及び、総合得点が概ね70%以上であること」とされています。分野ごとの下限と総合の水準が両方かかるため、片方の分野だけ仕上げても合格になりません。
受検料は第42回開催の案内で、個人申込/団体Aが7,150円(税込)です。試験日は第42回が2026年9月27日、第43回が2027年3月21日と公表されています。第42回の申込期間は2026年6月1日9時から2026年7月17日17時まででした。
独学の順番
- 合格基準から逆算して、分野の配分を先に決める。 手法と実践それぞれに50%の下限があります。実務で慣れている側から入るのは構いませんが、苦手な側を後回しにしたまま総合点だけ積み上げる進め方は、この基準と相性が悪いです。最初に「弱い方の分野に何時間割くか」を決めてしまいます。
- 3級・4級の範囲を先に閉じる。 2級の範囲は3級・4級を含みます。QC七つ道具の作り方・使い方、データの種類、基本統計量、工程能力指数あたりが曖昧なままだと、2級の検定・推定や管理図で毎回そこに戻ることになります。ここは短期間で片付けます。
- 手法分野は「分布 → 検定・推定 → 管理図・抜取検査」の順で積む。 正規分布・二項分布・ポアソン分布と統計量の分布が土台で、その上に検定と推定が乗り、さらにその考え方で管理図と抜取検査を読む、という積み方になっています。順番を飛ばすと、公式を覚えるだけの学習になりがちです。
- 実践分野は「品質保証」と「品質経営の要素」を軸に整理する。 実践側の項目数はかなり多いですが、新製品開発とプロセス保証、そして方針管理・日常管理・標準化といった品質経営の要素が中心です。用語を一つずつ覚えるより、自分の職場のどの活動に当たるかを対応づけると定着します。
- 本番と同じ形式で通しで解き、分野別に点を見る。 90分という時間の中で、手法の計算問題にどれだけ時間を使えるかは実際に解いてみないと分かりません。採点は必ず手法・実践の分野別に見て、50%を下回っている側に戻ります。
よくあるつまずき
実践分野を暗記科目として後回しにする。 手法分野の計算に時間を取られ、実践分野を直前の詰め込みで済ませようとすると、分野別50%の基準で足をすくわれます。項目数は実践側の方が多いことを、最初に見積もっておきます。
3級の内容を「知っている」で飛ばす。 QC七つ道具や基本統計量は、実務で使っていると分かった気になりやすいところです。ただし2級の問題は3級・4級の範囲を含んだうえで出るため、定義を問われると答えられない状態が残りがちです。
検定と推定を公式の暗記で乗り切ろうとする。 1つの母平均、2つの母平均の差、対応がある場合、母不適合品率──と場合分けが続きます。どの状況でどれを使うかを判断する練習をしないと、本番で選び間違えます。
この資格の問題集
現場道場のQC検定®2級問題集は390問を収録しています。価格は2,980円(税込/税抜2,709円)の買い切りで、月額の課金はありません。内容を改訂しても追加料金は発生しません。
本番と同じ出題形式で解け、範囲別の到達度が出ます。手法分野・実践分野それぞれに下限がある試験なので、どちらが薄いかを数字で見られる状態にしておくのが実用的です。第1回は登録不要でずっと無料で解けます。
問題文はすべて当サイトのオリジナルです。
出典
- QC検定(品質管理検定)|日本規格協会(2026-09-09 確認): https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/
- 各級のレベルと内容|品質管理検定レベル表(2026-09-09 確認): https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/qc_level/
- 2級のレベル表(Ver.20150130.2)(2026-09-09 確認): https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/qc/md_4927.pdf
- 合格基準(2026-09-09 確認): https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/qc_level2/
- 1級・2級(筆記試験)の申込・試験時間・受検料(2026-09-09 確認): https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/qc_next_kentei/