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機械保全技能士2級(機械系保全作業)学科試験の範囲と出題形式|独学の進め方

機械保全技能検定は、厚生労働省の指定試験機関である公益社団法人日本プラントメンテナンス協会が実施する国家検定です。等級は特級・1級・2級・3級に分かれ、2級は「機械保全の職種における中級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度」を基準としています。試験は学科試験と実技試験があり、この記事が扱うのは機械系保全作業の学科試験です。公式に掲載されている範囲・出題形式・合格基準を確認したうえで、独学で進めるときの順番を整理します。

試験範囲

2級の学科試験の科目は、公式の「試験科目及びその範囲並びにその細目」に次のとおり定められています。

  • 機械一般:機械の種類、構造、機能及び用途(工作機械、化学機械、製鉄機械、鋳造機械、繊維機械、荷役機械、自動組立て機械など)
  • 電気一般:電気用語、電気機械器具の使用方法、電気制御装置の基本回路
  • 機械保全法一般:機械の保全計画、機械の修理及び改良、機械の履歴、機械の点検、機械の異常時における対応措置の決定、品質管理
  • 材料一般:金属材料の種類、性質及び用途、金属材料の熱処理
  • 安全衛生:機械保全作業に伴う安全衛生、労働安全衛生法関係法令のうち機械保全作業に関する部分
  • 上記のほか、受検者が選択するいずれか一の科目(機械系保全作業では「機械系保全法」)

選択科目である機械系保全法の範囲は広く、ここが2級の学科の中心になります。細目には、機械の主要構成要素の種類・形状・用途(ねじ、歯車、キー・コッタ・ピン、軸受、軸継手、リンク及びカム装置、ベルト及びチェーン伝動装置、ばね、管継手、弁、密封装置など)、機械の主要構成要素の点検(点検項目・点検方法と、テストハンマ、聴音器、ノギス、マイクロメータ、すきまゲージ、ダイヤルゲージ、振動計、回転計などの器工具の種類・構造・使用方法)、主要構成要素に生ずる欠陥の種類・原因・発見方法(焼付き、異常摩耗、破損、過熱、異常振動、異音、漏れ、亀裂、腐食など)、潤滑及び給油、機械工作法、非破壊検査、油圧装置及び空気圧装置、非金属材料、金属材料の表面処理、力学と材料力学の基礎、日本産業規格に定める図示法・材料記号・図記号・はめあい方式が挙げられています。

保全計画・点検・異常時の対応措置と、品質管理用語や管理図については「詳細な知識」、機械一般・材料一般・電気一般については「一般的な知識」、非破壊検査については「概略の知識」と、求められる深さが範囲表の中で書き分けられている点も確認しておいてください。

出題形式

機械系保全作業の学科試験は、真偽法25問と四肢択一式25問の計50問で、解答はマークシート方式、試験時間は100分です。

合格基準は、学科試験が加点法で100点満点として65点以上の場合に合格となります。実技試験は別の基準で、減点法により41点以上の減点がない場合に合格です。正答以外の解答(不正解、空欄、記入ミスなど)はすべて減点対象となり、100点から減点される仕組みが公式に示されています。実技(機械系保全作業)は判断等試験で、2級は8課題、マークシート方式、80分です。学科と実技は別々に合否が決まるため、この記事の範囲は学科側だけになります。

2026年度は第1回(3級のみ)と第2回(全等級)の2回実施予定で、2級は第2回の2026年12月13日(日)に学科試験(午前)・実技試験(午後)の順で実施されます。受検申請はインターネット申請に限られ、申請期間は2026年8月24日(月)10時から9月25日(金)18時までです。受検料は2級の場合、学科試験・実技試験の両方を受検すると20,000円、学科試験のみは4,600円、実技試験のみは15,400円です。

2級の受検資格は、2年以上の実務経験年数、または短縮要件(3級技能検定の合格、機械保全職種に関する学科の卒業、職業訓練の修了など)に該当する経歴と、必要に応じた実務経験年数です。申請前に公式の受検資格判定で確認してください。

独学の順番

範囲表の並び順ではなく、得点源になりやすいところと、現場経験だけでは埋まらないところを分けて進めます。

  1. 選択科目の機械系保全法から入ります。機械の主要構成要素(ねじ、歯車、軸受、軸継手、伝動装置、密封装置)の種類・形状・用途を、名称と図が結び付く状態にします。出題量が最も多く、ここが仕上がると全体の得点が安定します。
  2. 点検に使う器工具に進みます。ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージ、すきまゲージ、振動計、回路計などの構造と使い方、そして何を測る道具かを整理します。日常業務で使っている道具ほど、定義を言葉で説明できるか確かめてください。
  3. 異常現象と潤滑を進めます。焼付き、異常摩耗、過熱、異常振動、異音といった症状の原因と発見方法、潤滑剤の種類・潤滑方式・劣化の原因が中心です。現場の経験と結び付けやすい分野です。
  4. 機械保全法一般に移ります。予防保全・改良保全・事後保全・予知保全といった保全用語、故障率とライフサイクル、保全重要度の格付け、点検表と点検計画書の作成方法が問われます。品質管理用語(ヒストグラム、パレート図、管理限界、抜取検査など)と管理図もここに含まれます。
  5. 最後に材料一般・機械一般・電気一般・安全衛生を回します。金属材料の熱処理(焼入れ、焼戻し、焼ならし、焼なまし)、誘導電動機の回転数と極数・周波数の関係、労働安全衛生法関係法令など、覚えれば取れる項目が並びます。油圧・空気圧と力学・材料力学の基礎も、この段で押さえます。

よくあるつまずき

現場の経験だけで解こうとする。 実務で扱っている装置の範囲と、試験で問われる範囲は一致しません。工作機械・化学機械・荷役機械など、担当外の機械の種類と用途も一般的な知識として出題対象です。

真偽法を軽く見る。 25問が真偽法で、言い切りの一文の細部で正誤が変わります。用語の定義を「だいたいこういう意味」で止めていると、真偽の判断が付きません。

選択科目の量を見誤る。 機械系保全法は、構成要素・点検・異常現象・潤滑・工作法・油圧空気圧・材料・図面記号までを含みます。学習時間の配分をここに厚く取らないと、直前で足りなくなります。

規格記号と図記号を後回しにする。 日本産業規格の図示法、材料記号、油圧・空気圧用図記号、電気用図記号、はめあい方式は、覚えるだけで確実に得点できる一方、直前に詰め込むと混ざります。

この資格の問題集

現場道場では、機械保全技能士2級(機械系保全作業)学科試験の問題集を500問収録して公開しています。本番と同じ出題形式で、解いたあとに範囲別の到達度が出るため、機械系保全法と機械保全法一般のどちらが弱いのかをそのまま切り分けられます。

問題文はすべて当サイトのオリジナルです。買い切りで、月額の課金はありません。内容を改訂しても追加料金はかかりません。第1回は登録不要でずっと無料で解けるので、出題形式が合うかを試してから判断してください。価格は2,980円(税込/税抜2,709円)です。

詳細は機械保全技能士2級(機械系保全作業)学科試験の問題集をご覧ください。

出典

問題集

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